雪山と氷壁と僕

 

 

2020年2月某日

 

時刻05:30 起床

 

雪山の朝は早い。

 

起きてすぐふと思ふ。

 

寒い。

 

そうだ、テントで寝ていたのだ。

外に出ようとすると、雪がテントの半分くらいまで積もっていてジップが開かない。

朝一の力を振り絞り、こじ開ける。

 

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白と緑のコントラスト。

 

陽の光を浴びて、ぐーっと背筋を伸ばす。


とても気持ちが良い。

 

気温はマイナス9℃

手足が悴む。

 

とりあえず、至極の一服。

 

今日は、人生初の‘‘アイスクライミング’’に挑戦。

 

その前に一つ。
冬山・雪山に必要な物をご紹介致しましょう。

皆様、冬山に必要な【三種の神器】ご存知ですか?
夏山の【三種の神器】は。
・ザック
・レインウェア
・登山靴
登山を、始めるうえで最も重要な役割を果たすアイテムですね!

では、冬山は?
勿論、夏山【三種の神器】が整っているのは絶対条件!

 

では、簡単にご紹介!!


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一つは、人が何処にいるかを教えてくれるアイテム。

 

一つは、発見した場所にピンを打ち深さを定めるアイテム。

 

一つは、ピンを打った場所を素早く掘り当て人を助けるアイテム。

 

この三つは、必需品です!
興味のある方は検索してみてください!

 

はい、学びはこれくらいにしまして

今回の本題、アイスクライミングを始める。


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聳え立つ‘‘氷壁’’


高さは8mくらいかな。

 

アイゼン、よし!
ハーネス、よし!
アックス、よし!
ビレイ、よし!

 

準備は整った。

 

正直最初は、人並み外れた運動神経を持つ僕からしてみると
「まぁ、なんだかんだ余裕っしょ」
と思ってました。

 

そんな安易な考えも束の間。
登り始めて数分後、地獄をみることに。

 

開始のゴングがなる。

 

出だしは順調。
1m、2m、と進む。

 

様子がおかしい。
足が震える。

 

安全配備はしっかりと行い落下の心配がないと言っても、足場はかなり滑るので恐怖感は尋常じゃない。

 

ただ、そこはやっぱり諦めきれない。

 

登り切る。

 

登頂する。

その一心で、黙々と上を目指す。

 

といっても、まだ3m。
先は長い。

 

5m地点、疲労困憊。

 

手は、パンパン。
足は、ガチガチ。
メンタル、ボロボロ。

 

上を見上げる。

 

登っても登っても近づいている気がしない。

頂上が雲の上にあるようにさえ感じる。

 

あぁ、遠い。

 

3m。

言うなれば、北アメリカ大陸各地に生息するシカ科の‘‘ワピチ’’くらいの高さであろうか。


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それくらいなら大丈夫!
いける、イケるぞ!!

 

よし、気合いだ。

残りの力を振り絞り、登り進める。

 

2m

1m

50cm

あと少し。


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登頂。

 

本日の修業、これにて終了。

 

お疲れ様でした。

 

一言、申し上げよう。

 

‘‘氷壁’’
それは、自然が織り成すアート。
見ているだけでは冷たいが、寄り添い・触れ合うと、その大きさにどこか温かさを感じる。

 

とにかく皆様、一度チャレンジしてみてください👍

 

それでは、一曲。

youtu.be

 

走馬灯のように、思い出す。

信号待ち、車の中で熱唱していた時、横に止まった車に乗っていた老夫婦がこちらを向いて、笑顔で拍手してくれていたことを。

 

次回、最終話。

 

‘‘そこに山があるから’’。
近日公開。

 

お楽しみに。

 

 


 

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