コロナ自粛前に訪れた銭湯のお話しです。
あの日は確か16時ぐらいで陽もまだ出ていて明るかった。
久しぶりに明るいうちに銭湯に入れる時間が確保できたのでどこに向かおうか迷った。
僕の選択肢は5軒あった。
- 新地湯
- 観月湯
- やしろ湯
- 洛陽湯
- 寿湯
『新地湯』は湯が熱くてどちらかと言うとゆっくりはできないので、選択肢から省いた。
久々に『露天風呂』も入りたいなとなり『観月湯』『やしろ湯(半露天風呂も却下)』
も省いた。
広い露天風呂に入り、熱いサウナでゆっくり追い込み、外気浴もできるところ。
そう
洛陽湯だ。
洛陽湯には大きな円型の露天風呂があり、その周りにプールサイドにあるリクライニングチェアがあった。
そして何と言っても京都で一番大きい水風呂が売りだ。
前回訪れたときは生憎、露天風呂には入れなかったので『この機会に行こう!』
となり向かった。
前回訪れた際の記事はこちら 。
平日ではあったが駐車場も満車、店の前に自転車も多く止まっていた。
前回は夜に行ったので4名ほどしかいなかった。
やっぱり人気なんだなと感じた。
少し離れたパーキングに車を止めて、歩きで向かう。
明るみの中で見る銭湯は前を通ることの方が多いが、今日は違う。
日差しに照らされた暖簾を潜る。
浴室に入り、洛陽湯の昼間の良さを痛感した。
広い天井から差し込む光、白を基調としたタイル、ガラス張りから見える露天風呂が開放感をさらに際立たせていた。
そして壁を越えた女湯から『こんにちは〜』と常連同士が挨拶している声が聞こえてきた。
10名ほど先客はいたが、カランの設置が5ヶ所ほどに別れている造りは圧迫感を感じさせなかった。
まずは入念に身を清めて、内風呂から。
熱めの湯がかなり染みた。
天井を眺めながら深くため息をついた。
『嗚呼、気持ち良い。』
思わず昇天しそうなぐらい気持ち良かった。
そのあと、初の露天風呂へ。
露天風呂の上には櫓型の屋根があったが、青空も眺めることができてここでも昇天しそうになった。
露天風呂に入りながら、その周りを外気浴中のおっさんに囲まれる異様な光景ではあったが、快楽を前に周りのことなど気にする余裕もなかった。
露天風呂から上りサウナに向かう。
1セット目。
しっかりと熱い。
目を瞑り、汗が流れ出ることにただただ集中する。
サウナ内にはテレビがついているが、少しずつテレビの音が気にならなくなってくる。
しっかりとキマった。
汗を流し、プールの如くでかい水風呂に浸かる。
温度も最適。
そしてお待ちかねの外気浴へと向かう。
住宅街にある銭湯なのに、ちょっとしたリゾート地に来たかのように喧騒から隔離された空間にまた、ため息が出た。
『嗚呼、ごって気持ち良いやん。』
露天風呂には紋紋のおっさんがいて、『ここにもそういった人が来るんだ』
と少し嬉しくなってしまった。
しっかりと外気浴でリセットし、2セット目。
紋紋のおっさんと常連たちがサウナ内で楽しそうに話していた。
8分間ずっと話は聞こえていたが、全くなんの話か分からなかった。
『これは彼らの技術なのか?』
『こんなにも何の話をしているか分からないことはあるのか?』
ってぐらい分からなかった。
『それか自分がサウナでキマりすぎて頭が回っていなかっただけなのか?』
そんなことはどうでもいい。
2セット目終了。
この回の水風呂も外気浴も最高だった。
外気浴中に水風呂の方から『バシャーン』と大きな音がなったので、
見るとサウナ終わりのおっさんが次々と水風呂に豪快にダイブしていた。
その光景が面白すぎた。
恐らく60歳ぐらいのおっさんまでもが、サウナでヘロヘロになりながら水風呂に豪快にダイブしていた。
しかも飛び込む素振りもなく水風呂の淵に立って、倒れるかのようにダイブしていたおっさんもいれば、頭から勢いよくダイブする奴もいて何かの競技みたいで面白かった。
しかもその光景をガラス越しに外から見ていたので、なお競技感が強かった。
自分が審査員なら、スキンヘッドのおっさんが水面ギリギリを頭から勢い良く飛び込んでいたのが印象的で優勝かな。
もはや水面に向かって回転をかけた石を投げて石が水切りしているように見えてしまったのでポイントは高い。
『平和だな〜』
と感じながら外気浴をしていると、隣で外気浴をしていたおっさんが立ち上がり、櫓型の屋根にぶら下がりながらチンニング(懸垂)を始め出した。
『笑かすなぁ』
気を取り直してサウナ3セット目に向かう。
これがラスト。
惜しく感じてしまう。
別に何セットしても怒られないが、3セットぐらいにしないとその後頭が回らなくなるので、基本は3セットでセーブしている。
3セット目はサウナストーブの真前を陣取る。
かなり熱い。
そして紋紋おっさんたちがまた、たわいも無い話をしているが、全くもって何の話か分からなかった。
それで話が通じる奴らの友情は深いなと感じた。
砂時計が終わりの合図を示し、3セット目終了。
汗を流して、水風呂にダイブ。
『超気持ち良い』
水風呂に入っていると小学1年かそれより少し下ぐらいの男の子とそのお父さんが水風呂に入ってきた。
男の子がが平泳で自分の前を行ったり来たりしている。
『ここは銭湯か?』と疑ってしまった。
そこから外気浴をして、最後に露天風呂に浸かった。
時間にして15〜20分弱はあったが、その間もずっと先ほどいた男の子とそのお父さんが水風呂で遊んでいた。
『結構冷たい水風呂なのにすごいな』と感心した。
(大人になっても水風呂に入れない人もいるのに。)
泳いでると思えば、お父さんに豪快に投げられたりしていた。
もはや『銭湯ではなく、プールとして来てるのかな?』と思うぐらい水風呂で本気で遊んでいた。
逆に『俺はプールなの附属しているお風呂をメインに来てるのか?』と錯覚してしまうぐらいだった。
上がってからポカリをあえて飲まずにチェリオの自販機でFORを購入。
懐かしい。
上がっても外はまだ明るく、たった450円。
ジュース代を入れても550円しか使っていないのに贅沢な一日だと感じた。
そんな今日の一曲はこちら。
結局贅沢とは値段ではないなと感じた。
俺にとって銭湯はいつまでも身近で贅沢な存在でありますように。
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