婆ちゃん家みたいな銭湯

 

※本日も銭湯自粛前のお話しです。

 


この日も昼過ぎから時間が確保できた。

 

『よし、銭湯に行こう!』

 


上がってから夜風に当たる夜の銭湯帰りも良いが

外に出たらまだ明るい銭湯帰りも大好きだ。

 


今日は1人で行く気分ではなかったので仲間に連絡をする。

 


仲間も偶然予定が空いていたので行くことに。

 


そう

 


呉竹湯に次ぐ伝説の銭湯。

 


菊湯だ。

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伝説というか激レア銭湯。

 


なぜ激レアなのかはこちらの記事をお読みください。

www.nukabukuro.jp

 

 

 

仲間と合流して歩いて向かう。

 


まだ少し肌寒かったので、脱衣所で石油ストーブが設置されていた。

 


石油ストーブの匂いと、この古びた内装。

 

婆ちゃんの家を思い出す。

 


相変わらずの湯煙で浴室内は真っ白になっていた。

 

 

ゴムの付いたロッカーの鍵をいつも通り足に巻く。

普通ならそのまま足に付けれるが、菊湯のロッカーキーについているゴムは伸びきっているので二重で巻かないと足からずれ落ちてしまう。

 

これもまた良い。

 


令和という時代を全く感じさせない。

 


浴室に入ると湯煙が体を包み込み、バスロマンの匂いが鼻から入り脳内を包み込む。

 


一瞬にして身体の全てが菊湯に包み込まれる。

 


先客は2名。

 


体を清めて、熱い湯に浸かる。

新地湯ほどではないが、身体が真っ赤になるほど熱い。

 


次に黄緑色の薬湯に浸かる。

湯加減は絶妙に良い。

 


薬湯に浸かりながら小汚い天井を仰ぐ。

さらに鼻から薬湯の香りが入り込み、脳内セロトニンを活性化させる。

 

『ごって気持ち良い。』

 


さぁサウナに行くか。

 


1セット目はかなりぬるく、じっくりと身体の芯へと徐々に温めてきた。

サウナも狭くて無音。

やけに落ち着く。

 


1セット目終了。

 


狭い水風呂に2人で入る。

狭さといい、造りもどこか呉竹湯を感じる部分があり、懐かしさを感じた。

 


外気浴をしてしっかりとリセットをする。

 


少しずつではあるが、客も増えてきた。

 


サウナ2セット目。

 


先客が2名いたので我々で満員

菊湯のサウナは4名が限界だ。

 


サウナ内は1セット目よりさらに熱くなっていた。

 


我々もサウナ内で話すことはなく、サウナにいた4人が無音を楽しむかのように静かだった。

 


全員何を考えていたのかは知らないが、多分全員何も考えていなかったと思う。

 

ただただ静寂を楽しんでいた。

 


2セット目が終了し、水風呂から外気浴へと移る。

(ちなみに外気浴と言ってますが、外気に触れる場所はないので脱衣所での小休憩を差す。)

 


3セット目に向かう。

 

時間はある。

仲間とゆっくりと風呂を楽しんだのは久々な感じがした。

 


陽の位置が移動して、脱衣所から浴室に陽の光が入ってきた。

湯煙の隙間から差し込む光がやたらと綺麗だった。

 

まるでオーロラみたく

光がゆっくりと優美に揺れていた。

 

  

3セット目のサウナは更に熱く感じた。

『バグってるのか?』

 


初めは我々だけだったが、途中で一人のおっさんが入ってきた。

 

もちろん詰めて座っても狭い空間ではあるが、人が入ってきたら形だけでも少し動こうとする。

これはサウナでのだと思っている。

 

前を通る時は軽くお辞儀をして、すみませんと一声かける。

これも銭湯ウォーリアーズの掟だ。

 


我々が少し詰めようと動いたとき、入ってきたおっさんが、

「ええよええよ!ゆっくりしとき!」と言ってくれた。

 

これだけでサウナ内はピースな空間になった。

まさにここでは『人種も政治も宗教もいらないところ』だ。


3セット目もしっかりと追い込んで水風呂へ。


『さぁあいつを迎え入れる準備はできている。』

 

外気浴をしに脱衣所へと向かう。

 


先に上がっていたおっさんが湯煙トーク(談話)をしていて、片方がもう1人にビールを奢っていた。

 
『良い光景だな。』

と裏腹に目の前でビールを呑まれると、我慢している身にはかなりキツかった。

 


外気浴を終えて身体を改めて清めて、もう一度薬湯に浸かる。

完全に仕上がっている。

 


上がってから待ちに待ったお待ちかねの時間。

 

そう

 

アサヒスーパードライだ!


最高に美味かった。

 


今日の風呂上りはポカリではなく、ビールを飲むと決めていたので、サウナも追い込んだ。

追い込んだ分、美味さが増していた。

 


正直、一気飲みできるほど美味かったが、我慢して何とか3.5口まで楽しみを引き伸ばしたがしっかりと最後まで美味しかった。

 

ビールを飲み干し、外に出る。

 

外はまだ明るく、夕暮れ時で風が少しヒンヤリする。

 

『気持ち良い。なんて贅沢な日なんだ。』

 

行きに通った公園で遊んでいた子供たちはもういなく、夕飯の時間のチャイムが僕達にも聞こえた。

 

『餃子とか食べたいな。』

『レバニラとかも良いな』

ふと思ったことを友人に言った。

 

『餃子、食べに行こうよ』

待ってましたと言わんばかりに、友人も僕の意思を感じ取ってくれた。

 

しかもレバニラで連想するものが一緒だったのも驚きだった。

 

その連想したものはある曲のこのライン。

 

「メニューの表記は『レバニラ』やのに

『ニラレバ』と言われ

『レバニラ』と通さず

『ニラレバ1つ』と通したホール

こういうのが優しさやと思う」

 

景色 神門(ごうど)-

 

良い曲なので是非聴いてみてください!

 

話が脱線しかけました。

 

その後、餃子とレバニラ含む中華とたこ焼きという謎の組み合わせを持ち帰りして、

友人宅で食べて帰宅した。

 

 

今こんな状況だからこそ、身近な幸せを再確認できたら良いですね!

 

終息したら銭湯に思う存分、銭を落としに行きましょう!!

 

 

そんな今日の一曲はこちら。

youtu.be

 

 

♨︎ 菊湯
 
住所  京都市伏見区菊屋町849
営業時間16:30〜21:00
定休日 火.木.土
駐車場 なし
特徴  週4日.4時間30分営業の激レア
 

 

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