皆さまこんばんは。
ぬか袋のお時間です。
本日は!!
角ハイボール VS 角ハイボール
どういうこと!?
先日、友人宅で飲んでいたときにサントリーの角瓶があったので、ハイボールを作って飲みました。
角ハイの缶ってあんまり美味しくないのに、自分で作った角ハイは美味しい。
そう感じました。
そこで!!
『角ハイ缶』と『自分で作った角ハイボール』
どちらが本当に美味しいのかを実際に飲み比べてしてやろう!
と思った次第です。
これは実験です。
角瓶
飲み比べる前に『サントリー 角』について簡単にご説明を。
サントリーは1929年に『白札』ウイスキーを発売しましたが、独特なピート香が消費者に受け入れてもらえず売上も芳しくありませんでした。
その原因は消費者の舶来品指向と、ウイスキー市場そのものの成熟度の低さに加えて、当時、原酒の熟成度やブレンディングの研究が十分ではなかったからでした。
ウイスキーの技術者の竹鶴政孝は改良の猶予を求めましたが、ウイスキー事業の赤字が続き、経営に差し支えるため鳥井信治郎は研究が不十分であっても発売に踏み切らざるを得ませんでした。
また翌年1930年には廉価版ウイスキーとして、『赤札』を発売しましたが、これも売れ行きは芳しくなく途中で販売中止を余儀なくされることになりました。
今やジャパニーズウイスキーの代表的存在のサントリーにもこんな時代があったんですね。。
その後、職人肌の技術者の竹鶴と広告戦略にも長けた経営者の鳥井のスタンスの相違が生まれ、1934年契約満了で竹鶴はサントリーを退社しました。
マッサン(竹鶴政孝)はこの後、ニッカウイスキーを作りましたね。
『白札』から期間を置くこと8年、1937年に亀甲模様の瓶に黄色いラベルを添えた上級ウイスキー『サントリーウヰスキー12年』が発売され、特徴的な亀甲模様と角ばったボトルデザインから消費者に『角瓶』と呼ばれ、正式な商品名として『角瓶』が採用されました。
消費者に『角瓶』と呼ばれたことから正式に名前になったんですね!
当時の『角瓶』は竹鶴主導での草創期から長らく貯蔵・蓄積された原酒をブレンディングベースに、鳥井の企画のもと、日本人好みの高級ウイスキーとして製造されたものでした。
原酒のブレンドを試行錯誤し、東京 銀座のバーの店主らにテイスティングをしてもらい、ヒントを仰いで誕生させたスモーキーな原酒と山崎蒸留で仕込み続けた原酒が熟成を迎えたことが功を奏しました。
『これが失敗したら壽屋(現サントリー)は倒産しかない』という危機的状況ではありましたが、日本が戦時体制に突入しつつあり舶来ウイスキーが輸入停止になったこともあり角瓶の売り上げの追い風となりました。
損失を重ねていた壽屋のウイスキー事業は、『角瓶』が軌道に乗ったことで抱えた損失を一掃するほどの成功を収めました。
今では手軽に飲める『角瓶』ですが、サントリーの苦心と努力の結晶が『角瓶』なんですね。
ボトルに秘められた想い
『角瓶』と通称された独特なデザインのボトルは当時、壽屋(現サントリー)のチーフデザイナーで元々は俳画を得意とする日本画家の井上木它がデザインしました。
ヒントは鳥井が九州へ出張した際にお土産として買ってきてくれた『薩摩切子の香水瓶』。
『芳醇な“日本らしい”味わいにふさわしいパッケージ』
『長寿のシンボルとして縁起のよい亀甲模様』を採用しました。
ウイスキーの琥珀色を美しく反射させ、欧米のウイスキーボトルとは違った存在感になりました。
ちなみに、現在に至るまでボトルに『角瓶』と書かれたことは一度もありません!
角瓶のキーモルト
『角瓶』に使用されている原酒は熟成された『山崎』と『白州蒸留所のバーボン樽原酒』をキーモルトに一部海外の原酒も使用されています。
海外原酒を使用しているため、日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの定義には当てはまりません。
この値段で海外原酒を使用していなかったら逆に驚きますね。笑
材料調達
長々と角瓶の歴史を紹介しましたが、ここからが本題!
といっても僕は『角瓶』を持っていなかったので、まずは買いに行きました。
ウイスキー好きなら一家に一本ぐらい持ってるんじゃない?
缶ハイボールで美味しくなかったので、角は避けておりました!!
『角瓶』のラインナップは
容量
- 180ML瓶
- 700ML瓶
- 1.92Lペットボトル
- 2.7Lペットボトル
- 4Lペットボトル
- 5Lペットボトル(飲食店限定)
700mlと180mlはスーパーやコンビニでもよく見ますね。
700mlを買おうと思いましたが、ハイボール要因で常飲しているブラックニッカ ディープブレンドがあるので、ひとまず180mlのボトルを買いました。
そして対戦相手の角ハイボール缶も買いました。
『角ハイボール缶』のラインナップは
- 角ハイボール
- 角ハイボール〈濃いめ〉
もちろんレギュラーの角ハイボール缶を購入しました。
ハイボールを作る
今回なるべく両者の条件を揃えるために、どちらもグラスに氷を入れて作りました。
ここで念の為、原材料の確認を。
まずは『角瓶』から。
《度数》40%
《原材料》モルト・グレーン
そらそうだろ!
続いて、『角ハイボール缶』。
《度数》7%
《原材料》ウイスキー・レモンスピリッツ・食物繊維・炭酸・酸味料
レモンスピリッツ!?
食物繊維!!??
酸味料!!!???
調べたところレモンスピリッツはレモンピールと言われるレモンの皮をスピリッツに浸して蒸留したもの。
食物繊維自体には味はなく、味わいの調整のために入れらているそう。
酸味料も同様に酸味の調整や味の調和のために使用されるようで、この場合はレモン風味の調整のためだと思われます。
こうなると『角瓶ハイボール』の方にもレモン風味がないと不公平ですよね。
ということで急遽レモンピールを用意しました。
両者グラスを冷やし、まずは角ハイボール缶からグラスに注ぐ。
そして角瓶もウイスキーを30ml注ぎ、炭酸で割る。
最後にレモンピールを入れて完成。
今回なるべく度数を揃えるために計算しましたが角瓶ハイボールのアルコール度数は約7.5%になっております。
テイスティング
色味はほぼ同じですが、少し『角ハイボール缶』の方が濃く感じました。
まずは香りから。
『角ハイボール缶』
香りは弱く、うっすらグレーン由来の甘い香りがしました。
ウイスキーらしい香りは弱く、あまり感じられませんでした。
『角瓶ハイボール』
缶タイプと同様にウイスキーらしい香りは弱く、レモンピールの香りを全面に感じました。
では実際に飲んでみましょう!
『角ハイボール缶』
味わいはスッキリ飲みやすく、香りから感じたグレーンの甘さが目立っていましたが、
ウイスキー感は香りと同様弱く、薄いという印象でした。
レモン感は後味でうっすら感じる程度でそれほど嫌な感じではありませんでした。
スッキリしているので缶でスイスイ喉越しで飲めてしまいますが、ウイスキーハイボールかと言われれば『うーん』という感じでした。
『角瓶ハイボール』
しっかりとウイスキー本来の味わいはありますが、クセはなくスッキリしていて飲みやすいです。
まさにハイボールのために作られたという理由が理解できる味わいです!
グレーンの甘さとレモンピールの程よい酸味が相性抜群でした。
感想
勝敗をつけるとすれば。。。
圧倒的に角瓶ハイボール!!
改めて飲み比べましたが、別物だと感じました。
(薄々わかっていましたが。。)
ただ、缶には手軽というメリットがあり、両者の戦う土俵は少し違うような気もしますが、自宅で角ハイ缶を常飲されている方は、角瓶を購入して自分で作る方が圧倒的に美味しいのでおすすめです!
自分で作るのは少しめんどくさいですが。笑
コスパも非常に良いので、角瓶を常備してはいかがでしょうか?
現在休売中ですが、
『白角瓶水割り』VS『白角水割り』も実験しましたので、
是非こちらも読んでみてください!
では!
本日の一曲。
ウイスキーが、お好きでしょ-ゴスペラーズ
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