最近は銭湯を自粛しているので銭湯以外のネタが多いですが、久々に銭湯ネタいきます。
もちろん過去の話です。
呉竹湯に通っていた時のお話
ちょうど3人で行き出したころに出会った1人の常連。
出会いは確か、呉竹湯でサウナ後の水風呂に入った時だった。
我々は2人でもギリギリのあの狭い水風呂に3人で浸かっていた。
1人だけ待たすのも違うし
交代で入るのも何か違う気がして、ルーティン的に3人で入っていた。
正直かなり狭いが、3人が入れるフォーメーションを我々は習得していた。
後に呉竹湯常連の中では一つの風物詩かの如く定着した光景になった。
(21時〜閉店の夜の部の話)
いつも、『仲良いなー!』って声をかけてくる常連や
一緒に入ろうとしてくる常連もいた。(ケンジ)
それは後の話。
初めの頃にその光景を見た
威勢の良いメガネのレンズがやたら分厚いおっさんに
「お前らの風呂ちゃうぞ!」
と怒られた。
まぁ怒られても仕方ないと思いつつ、「お前の風呂でもないけどな!」と内心思いながらも「すいませーん」と平謝りし、サウナに戻った。
サウナに戻ると
・2人組の中年(後の乳首ブラザーズ a.k.a. 乳首BROS)
・スキンヘッドの痩せ型でやたらと顎髭が長い爺さん
・デカ目のハゲたおっさん(ケンジ)
『兄ちゃんらあのおっさんに怒られたん?』
乳首BROSの兄が話しかけてきた。
『お前らの風呂ちゃうぞって怒られました。』
と返すと
『あいつこそ自分の風呂やと思っとるけどな!』
『ええやんな別に!水風呂3人で入ろうが!』
と我々を擁護し、具体名は忘れたがその頃、銭湯初心者の我々に近場で水風呂が広い銭湯も教えてくれた。
そこからサウナ内は常連たちの厚レンズのおっさんに対する愚痴で盛り上がった。
サウナの温度も5°は上がったんじゃないだろうか。
厚レンズは常連にも相当嫌われていた。
スキンヘッドの痩せ型で顎髭がやたらと長い爺さんも揉めたことがあると話してくれた。
綺麗に洗ったタオルがたまたま湯船に少し浸かってしまったのを見ていたらしく
「おっさん!湯船にタオル着けんなや!」
と怒ってきた様で
それに対して爺さんは
タオルを綺麗に洗ってるのを見てもいない癖に言われたこと、目上に対して口の利き方がなってないことで怒り
『ケロリンの桶でケツをしばいてやった』と言っていた。
正直その話を聞いた時
『こんなガリガリの爺さんがそんなことできるか?』
と少し疑ってしまった。
見るからに雑魚そう。
そう思ってしまった。
でも深く話すにつれてその爺さん仕事は沖縄伝統空手の師範で、今も指導をしていると言っていた。
それを聞いてもまだ疑いは晴れなかった。
しかし実際に頸動脈を締める技や鼓膜を破る技などを教えてもらい、その技のレパートリーや種類から本物だと信じさせてくれた。
自分より大きい相手でも臆することなく倒せると豪語していた。
あのオーラは本物だと思う。
本気で怒ると拳から龍を出しそうな湧き出る”何か”があった。
実際、オリンピック種目に空手が追加されたことで指導していると話していたので、嘘でなければ結構すごい人。
空手の協会に属しているみたいだ。
そんな爺さんを我々は仙人と名付けた。
仙人は我々を好いてくれていた。
呉竹湯で会えば技を伝授してもらっていた。
中でも謝りながら喉を突く技はそのシチュエーションになれば絶対に使いたい技だ。
(詳しくは教えません。)
仙人は我々が銭湯で出会ったら『こんばんは』
帰りには『さよなら』と挨拶していたことを凄く褒めていたのを覚えている。
仙人曰く、まともに挨拶できない人が多いと言っていた。
『武道に生きる人』らしいなと改めて好きになった。
そんなある日
いつものように3人で呉竹湯に行き、すでに常連が揃っていて、その中に仙人もいた。
こんばんは!といつも通り挨拶をし、その後サウナで一緒になった。
顔をよく見ると
長く伸ばしていた顎髭が全てなくなっていた。
『え!?』
『髭どうしたんですか?』
と聞くと
友人が大病に侵されて、その病気が治るようにと願掛けで髭を伸ばし続けていたそうで、その友人の病気が治ったので、髭を全て剃ったと。
カッコ良すぎる!
実際調べてみるとそういった願掛けをするのは古来からあるそうだ。
自らが何かを我慢することで、等価交換としての成功を期待するということだ。
髭を剃るとただの優しい爺さんにしか見えないが、髭がなくてもやっぱり仙人は仙人。
その後も仙人からは護身術を学んだ。
結局、龍拳は見ることなく、時間帯が被らなくなり疎遠になってしまった。
今はどこで何をしているのだろうか。
もはや京都にいるのかな。沖縄かな?
ふと懐かしくなりこの記事に至る。
きっと仙人のことなのでまだ元気に生きているのだろう。
呉竹湯なき今、どこの風呂に行ってるのかな。
また会いたいぜ仙人。
いや、また会えるな仙人。
そんな今日の一曲はこちら。
タイトル含めてぴったりの曲だ。
次の常連シリーズは誰でしょう。
Who's Next?
また会いましょう!
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