こんばんは。
今宵もぬか袋の時間がやってきました。
さて、さっそくですが本日の記事はタイトル通りです。
少し長いので目次をうまく活用して読んで見て下さい。
本記事の内容
銭湯=富士山のイメージが強かった
銭湯といえば【富士山】と子供の頃から思ってました。
しかし、ふと思えば関西(特に京都中心)で富士山の絵をあまり見たことがないなと思い今回の記事に至りました。
関東関西の銭湯の違い
大きく違うのは
【ペンキ絵かタイル絵】みたいです。
確かに、京都の銭湯はタイル絵が多い気がしますね。モザイク絵なんてのもあります。
また、暖簾にも違いがあるみたいです。
関東では暖簾の丈が短く、サッと入れるようになってるらしいです。
これは、関東の寿司屋や蕎麦屋に多く採用されている暖簾スタイルで、関東の銭湯の暖簾も多くがこれみたいですね。
丈が短いことで少し中の様子が窺えて人がいると入ってみたくなりますよね。
人間の心理をうまく利用した江戸っ子文化が盛り込まれていて魅力です。
一方、関西(特に京都)では男湯と女湯が別れている暖簾が多いです。
「男」と「女」で区別されてるため、中に入ってもどちらに行けばいいのかすぐ分かるようになってます。これには関西人の親切さが汲み取れます。
このように暖簾をみただけで違いが分かるのも、銭湯を楽しむひとつなのかもしれませんね!
ペンキ絵とタイル絵
銭湯の壁面に絵が描かれたのは大正元年、東京は神田猿楽町の【機械湯】で裸のブリキ板では寂しく、「子供達に喜んでもらいたい」という願いが込められ描かれたのが始まりです。
そして、【機械湯】が依頼した絵師が静岡県掛川市出身で描いたのが富士山だったと言うわけなのです。
知らんかった。。てっきり関西には富士山がないからやと思ってた。。
「湯船に浸かりながら富士山を見るこれはまさに極楽」と、それはそれは評判を呼び瞬く間に広がったそうな。
また、こんな一節もあります。
「先人たちは、銭湯の壁画を見ることで旅をしていた」
(パンチラインすぎるやろ)
遠い昔、交通手段が発達していなかったことにより、旅に出るのは難しいことだったそうです。そんな中、1日のルーティンに組み込まれている銭湯に風景や名所を描くことによって、旅行気分を味わえるようにしたのではないのかと。
人情味が溢れ出とるな。。先人に感謝。
しかし、関西には広がらなかった
関西など他の地方では湯船が壁際にではなく中央にあったり片方に寄せられていたり、また壁がタイル張りだったりして背景画は広がらなかったそうです。
まさに、銭湯のペンキ絵は関東ならではの銭湯文化と言えますね。
一方、タイル絵は大正から昭和にかけて取り入れられたみたいです。
おもに男湯と女湯の境界壁にタイル絵がはめ込まれてることが多く、関東関西での、銭湯のそもそもの造りに違いがありますね。
ペンキ絵に始まり現在ではタイル絵が主流みたいです。
湿気にさらされる浴場では、定期的なペンキ絵の補修が必要になる一方で、タイル絵にはその心配が必要ありません。ランニングコスト面をとっても圧倒的にタイル絵のほうがいいと言えます。さらに、洗剤やたわしにも強く、清掃も楽だと言います。
この辺りは関西人特有の損得勘定が働いてるのかもしれませんね。
ペンキ絵からタイル絵に変わり、富士山以外にも他の絵のバリエーションが増えました。
タイル絵が主流というのも納得しますが、何故か少し寂しい気持ちになりますね。
「ペンキ絵」と「タイル絵」の違いや壁画に込められた店主の想いなどを考察するのも、銭湯の楽しみのひとつと言えるでしょう。
呉竹湯のタイル絵
関東関西での銭湯の違いを理解した上で、愛してやまない呉竹湯のタイル絵に迫ってみます。
店主が下絵を描き職人にオーダーした風景画には、松が立ち並ぶ渓谷の間を大河がゆっくりと流れている開放感のある構図です。
「サウナを出ると視界がさーっと開けるようにした」
この風景画を眺めながら浸かる湯は本当に極楽やったなぁ。
深風呂には鯉が泳いでいて、子供がビビってる姿も今となっては懐かしいです。。
呉竹湯のタイル絵が一番好きです。
また行きたい。切実にそう思います。
富士山に憧れて
銭湯=富士山と思っていたものの、呉竹湯に出会い、超満足していました。
ですが、やっぱり富士山には憧れがあります。
今までの経緯を見ると、やっぱり京都で富士山を見ることは難しいのかなぁと思ってたのですが、なんと!寿湯に富士山がいました!
初めて銭湯で見た富士山に、かなり感動しました。笑
これからは450円で富士山を見ることができる。うーん、なんとコスパのいいこと。
まとめ
いかがでしたか?
以外と知らないことがたくさんあり、銭湯ウォーリアーズとして恥ずかしいですが興味深い内容でした。
たかが銭湯。されど銭湯。そこには店主の込められた想いや人々の想いが詰まっています。結論、銭湯は暖かく、そして愛されている。
さらに銭湯が好きになりました。
銭湯は立派な日本文化です。絶対に無くしてはいけない。
コロナ禍で苦しい状況が続いてますが全国の銭湯経営者さん、頑張って下さい!全力で応援してます!
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