我慢の向こう側

 

皆さまこんばんは。


ぬか袋のお時間です。

 


秋になったと思えば、日中は夏みたく暑くてよく分からない季節ですね。


夜は比較的涼しくて過ごしやすいですね。

 

やっとですが、緊急事態宣言も少し緩和されて外でお酒を飲むこともできるようになりました。

 

まだまだ油断はできませんが、このタイミングを逃すとまた飲みに行けなくなりそうなので友人と2人でお世話になってるお店に行ってきました。

 

 

 

馴染みのお店

 

 

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まずは僕がお酒を好きになったきっかけのBARへ。


緊急事態宣言が明ける前日に、マスターから

 

明日から営業再開します!

 

と連絡をもらったので、『これは行かなければ!』と思い1軒目に訪れた。

 

僕は人が多い繁華街が苦手なので、あえて中心部より離れたところが落ち着きます。

 

このお店も中心部より離れたところにあり、隠れ家のようでBARなのに肩肘張らずお酒を楽しめる場所。

 

なんといってもマスターの人柄に惚れて訪れてるのが大半を占める。

 


17時過ぎに入店し、まずは友人とビールで乾杯。

 

このお店で乾杯する感じいつぶり?

 

そんな会話を交わすほど、お店で友人と乾杯するのはいつぶりか分からなかった。

 

 

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ビールをゆっくりと楽しむつもりが割と早めに飲み干してしまい、2杯目はボウモアのハイボール。

 

 

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やっぱりBARで飲むハイボールは美味しい。

 

いや、この場所で飲むハイボールが好きだ!!

 

正直、少し顔を出したら銭湯に行くつもりだったのですが、ほろ酔いで気持ち良くなって『ここまできたらもう一軒行こうか!』となりハシゴすることに。

 

お会計の際に『ほんとにありがとうね』とマスターが深々と頭を下げてきた。


礼を言いたいのはいつもこちらの方だ。

 

そんなことを思いながら、なんとなく心が温まった感じがした。

 

 

みかんのおっさん

 


BARを後にして2軒目に向かったのは、今はなき愛する銭湯『呉竹湯』で出会った常連のおっさんのお店。

 

 

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その常連のおっさんのあだ名は『みかんのおっさん』

 

いや、あだ名ではなくコードネームとでも言おうか。


なぜなら呉竹湯で仲の良かった常連は結構いたが、実名を知ってるのは1,2人程度で後は名前も知らないので勝手に呼び名をつくっていた。

 

もちろん、それが本人に公認されている人もいた。


『みかんのおっさん』の由来は、銭湯仲間の1人がみかんのおっさんの靴の中にみかんを入れたことから名付けられた。

 

僕らは銭湯仲間3人で毎週呉竹湯に通っていて、たまに全員が集まれない日もあった。

 

その時間帯の常連はほぼ話したことがある人だったし、みかんのおっさんも名付ける前から面識はあった。


その日はたまたま僕が行けなくて、僕以外の2人は呉竹湯に行っていた。

 

その時に、別の常連から貰ったみかんを下駄箱に入れずに脱いであった誰のか知らない靴の中に入れた。

 

若い頃の行動ですので悪しからず。。

 

その次の週、たまたまその日は僕1人だった。

 

僕が脱衣所で休憩してると、ひとりのおっさんがニコニコしながら僕に近づいて来た。

 

こないだ靴の中にみかん入れたの兄ちゃん達やろ?
ありがとうな!

 

僕は一瞬、何のことか分からなかった。

 

それもそう、僕はそのみかんを靴の中に入れた日の現場にいなかったからだ。

 

でも、そう思えば『貰ったみかんを靴の中に入れた』みたいな話はちらっと聞いていたので、そこでバチッと話が繋がった。


いつも3人で来ていたのは知っていたので、僕もその時一緒にいたと思って僕に言ってきたのだと思う。

 

それにしても『みかんを貰ったお礼』なのか、『入れたことに対する遠回しの怒り』なのか分からなくて少し戸惑ってしまった。


その事件から決まったコードネームが『みかんのおっさん』だ。

 

いや、シンプル!!

 

 

名前の知らないお店

 

 

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そんなみかんのおっさんは居酒屋をやっていて、しかもかなりディープなお店

 

店の入り口はビニールカーテンでカウンター席のみ。

 

メニューは黒板に書いてあり、仕入れによって日々変わる。


久々に会うので正直、僕のことを覚えているか少し心配だった。

 

ちなみに歳は70歳です!

 

店の前につくと、ちょうど店からみかんのおっさんが出てきた。

 

おっちゃん!久々!

 


と声をかけた。

 

 

こんばんは。



そっけない挨拶が返ってきた。

 

 

おっちゃん俺のこと覚えてる!?

 

覚えてるに決まってるやん!
今日は何人や?

 


正直、これでも『ほんとに覚えているのか』疑問だったが、入るや否や僕の仕事のことを覚えていたので『確実に覚えているな』と安心した。

 


まずはビールを注文。

 

ここのビールジョッキがかなり温くて、中のビールは冷たいという謎の構造。

 

恐らくジョッキを冷やしてる暇がないんだろうな。笑

 

ビールを受け取った瞬間、グラスが温すぎて一瞬びっくりするが肝心のビールは冷たいので大丈夫だ。

 

『何食べる?』と聞かれたので黒板に書かれてるイカ焼きを注文。

 

イカ焼きないわ〜買い出し行けてないから。

 

ほな黒板から消しとかな!

 

このやりとりも定番。

 


ベーコンエッグホルモンがおすすめと推してきたので

 

じゃあベーコンエッグとホルモンともんじゃ焼きで!

 

もんじゃ焼きは黒板にも書いていない。


もんじゃ焼きと聞くとみかんのおっさんは自ら書いたであろうメニューの黒板を見る。

 

もんじゃ焼きなんてどこに書いてある!?
そんなん書いてないやん!!

 

このくだりも定番だ。


メニューに無いものをわざと注文する。

 

こんなシャレも通じるおっさんとの会話は楽しい。


ビールを飲み干し、ハイボールを注文する。

 

おっちゃんハイボールお願いします!

 

ハゲボール?

 

向こうから仕掛けてくる時もあるので気は抜けない。

 

しかも滑舌が悪めなので、集中していないとおっさんのボケを無下にしてしまう可能性がある。

 

なんてことない角ハイも、『はい、ハゲボール!』と言われて出されるとなんとなく美味しく感じた。


それぞれの近況や、呉竹湯に来ていた常連の人たちの近況を話していたらあっという間に時間がたった。


他の席の酔っ払いのおっさんにも絡まれたりした。

 

なんかこんな感じ久々じゃない?

 

と友人が言ってきた。

 

少し前までは普通だったことが、普通じゃなくなった今、改めてこの普通が幸せだったことに気づいた

 


この後、予定通り銭湯には行った。

 

飲酒後の入浴は注意が必要です!
水分補給とあまり長居しないこと!!

 


呉竹湯の常連だった人たちが集まっている『寿湯』に行くつもりだった。

 

 

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みかんのおっさん『店を閉めたら寿湯に行く』と言っていたので、いつも通りのどんぶり勘定を済ませて

 

15分後ぐらいに行くし、また銭湯で!

 

そこから仲間と歩きながら『最高やなこの感じ』と余韻に浸り、少し冷たい夜風を浴びながら銭湯に向かった。

 


銭湯につくと、すでにみかんのおっさんは入っていた。


『15分後』と言っていたけどかなり早かった。

 

おう!久々やな!

 

ここでもかましてきた。

 

そうっすね!いつぶりっすか?

 

と僕も乗っかって返した。

 

呉竹湯が廃業してから会ってなかった常連の人が来ていて、一瞬目が合った。


覚えてるかなと少し不安だったが

 

こんばんは!
お久しぶりです。

 

と挨拶してみた。

 

こんばんは、久しぶりやね。
ここ来てたん?

 

『覚えてくれてたんや』と少し感動してしまった。


銭湯で汗と共にアルコールも身体から抜けた。

 

水分を欲する身体をポカリで締めて帰路についた。

 


別に高級なレストランに来たわけでもないが、なんとも言えない満足感を感じた。

 

何も気にせず楽しむことはまだできそうにないが、我慢してきたストレスが一気になくなったので、また少しストレスを溜め込んで発散しにこよう

 

そう思った日だった。

 

 

ちなみにみかんのおっさんの店の名前は未だに知りません。

 

そんなことある!?

 

 

 

 

 
 

では。

 

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